建築士・元大工が教える窓の選び方
サイズの選び方
住宅のモジュールを知る
家を建てる時に、基準となるの寸法を設定します。大きく分けると、メーターモジュールと尺モジュールがあります。 またモジュールの呼び方は日本では昔から[間(けん)]と呼ばれています。昔の大工さんは、窓の大きさを1間(いっけん)窓と呼んでいました。

尺モジュール(関東間)
尺(6尺×3尺)をベースにしたモジュール(別名:関東間)柱の間隔を尺基準にしている為、ミリ基準換算すると中途半端な910mmという数値になる。 何種類かある尺モジュールの中で現代建築で最も一般的なモジュールです。
メーターモジュール
尺モジュールにくらべて90mm広いため、近年は高齢者への配慮や、日本人の体格の変化などでメーターモジュールが採用されることも増えてきた。
尺モジュールのサッシ収まり計算方法
収まり(オサマリ)とは… 取付け部分などにきちんと部材(サッシ)が取付可能な寸法であることまたは、その施工方法などについて使われる言葉。


この910mmのモジュールがベースになっている家では、1間(イッケン)の空間に1715mmまでの横幅のサッシなら取付けが可能ということになります。

呼称について
住宅用アルミサッシは、平成10年5月に「住宅用サッシの標準化」に関してひとつの規格ができました。これは、今までメーカーごとにバラバラだった基準が一定の根拠で揃えられ呼称で規格の寸法が分かるようになりました。
→サイズ一覧表はこちら


サイズの選び方
サイズの選び方には2種類あります。
① 取り付ける場所の寸法に収まる規格サイズで選ぶ。
② 取り付ける場所の寸法に合わせてオーダーサイズで選ぶ。
お客様のご要望にもよりますがオーダーされる場合の理由には以下のようなものがあげられます。
規格サイズだとかなり小さくなるか、ちょっと大きくて入らなくて適切なサイズが無い。
今取り付けてある窓のサイズと同じ寸法だと規格サイズのものが無いのでオーダーサイズを購入した。
倉庫を自分で建築中で新しく作った取り付け用の枠にキッチリ収まるサッシが欲しい。

自由なサイズで窓を作成出来るオーダーサイズですが、規格サイズにくらべて価格が約1.2倍ほど高くなるデメリットもあります。
