建築士・元大工が教える窓の選び方
取付け方法
新しくサッシを取り付ける場合の下地(骨組み)の作り方
・複層ガラスの使用は、単板(1枚)ガラスに比べて約2倍の重さがかかります。(総重量が100Kgを超える場合もありますのでご注意下さい)
・サッシ枠のねじれや、垂れ下り防止のため、取り付け部に使用する、[まぐさ]と[窓台]は厚みが45mm以上の材料を使用してください。[間柱]も45mm以上の材料を使用し間隔は500mm以下の割り付けしてください。
・まぐさは、たわまないように、窓台はもりあがらないように注意してください。
・開口寸法は高さ部分は寸法〜+5mm 幅部分は寸法〜+10mmの余裕をもって施工してください。実測で寸法を確認することをおすすめいたします。


※窓台と柱の接合部は、重さがかかりやすいので少し柱を欠ぎこんで固定して下さい。
※釘か、ビズで最低でも2箇所以上固定してください。
サッシの取り付け方法
1サッシを外側からはめ込みます
サッシは、外側からはめこみます。
大きな窓になると1人で取付けを行おうとすると枠が変形してしまうおそれがありますので、必ず2人で作業してください。
2フィンをスクリュー釘で固定します
サッシの外側部分(フィン)には、釘穴があり固定できるようになっています。 上下左右に数カ所ある釘穴を付属のスクリュー釘で固定します。この際に、上部の真ん中部分はたわみやすいので、しっかりと上部のまぐさとくっついているか確認しながら固定をしましょう。 また上下水平と左右の垂直はしっかりと確認しておくことが重要です。
3上下左右のサッシ側面をビス止めします
サッシの側面部分(レール内)には、ビス穴が上下左右に数カ所ありますので付属のスクリュービスで固定を行ないます。スクリュービスでの固定は、インパクトドライバーなどの電動工具で行なうことをオススメします。
また枠と柱などの固定部分に隙間がある場合は、かい物(サッシスペーサー)を隙間に入れて固定してください。
かい物の厚みが不適切だと、サッシ枠が変形したり、鍵がかからなかったり、サッシがきちんとしまらなかったりしますので充分に気をつけてください。
4枠の取り付け完了です
外側部分の釘の止め忘れ。
サッシ側面(レール内)のビスの締め忘れ。
枠が変形している部分はないか?
水平・垂直・直角に枠が設置できたか確認をしましょう。
5先に外側から障子を組み込みます
チェックが完了したら、障子を組み込みます。
外側からでも内側からでもサッシが取付け可能ですが、外側から先に取り付けると簡単です。
取付けが完了したら、サッシが隙間なく閉まるか、クレセントがきちんと施錠できるのかを確認しましょう。
隙間が開いていてきちんと閉まらない…
クレセントがうまくかからない…
などの場合はこちらをご確認ください。
→サッシのトラブルシューティング
6サッシの取付け工事完了です。
障子の組込みが終われば、サッシの取付け工事は完了です。